Aurex SY-Λ88IIは、高い人気を誇ったSY-Λ88の改良型コントロールアンプとして、1981年に開発されたモデルです。

電源部には新開発の安定化電源であるスーパーΛ電源を採用しているのが特徴で、AC電源からアンプ間での低インピーダンス化を確保しています。

これにより、DC～100kHzまで僅か0.5mΩという超低インピーダンスで、かつローノイズも同時に手に入れています。

スーパーΛ電源においては、差動2段の帰還型電源を取り入れることで、高ゲインと高安定度で応答性が抜群で、ワイドレンジ再生が容易く可能となっています。

ローノイズトランジスタを使用しているので、MCヘッドアンプをダイレクトに駆動させることができる点も見逃せません。

能動素子を多分に含んだDCサーボによる音質劣化を防止するため、MCヘッドアンプやフラットアンプ、イコライザーアンプの全てをサーボレスDCアンプとしているので、音質に影響を与える帰還回路が実にシンプルです。

RIAA素子には、当時は搭載が難しいといわれてきた大容量の銅箔スチロールコンデンサーを使用している点も注目です。

SY-Λ88IIのサイズは、幅450mm×高さ93mm×奥行386mm、質量9Kgとなります。
入力セレクターをPhono Subの位置にすると、サブソニックフィルターが作動するなど、見どころ満載なアンプに仕上がっています。