BOW TECHNOLOGIES ZZ-ONEは、完全デュアル・モノコンストラクションを採用し、MOS-FETを使ったシングルプッシュプル構成が魅力的なプリメインアンプとして、1995年に誕生しました。
初期プライマーの設計を担当していたボウ・クリステンセンらしいデザインが印象的ですね。

実効出力は75W/ch(8Ω、20Hz〜 20kHz)で、スピーカー出力は1系統（バナナプラグ対応）のスペックとなっています。
至って平均的なイメージがありますが、各々にこだわり抜かれたパーツやこまかな設計を施すことで、スペック以上の駆動を見せます。

入力感度は0.5Vで入力インピーダンス3.4kΩ、出力インピーダンス 2.5Ωと高感度に駆動させることが可能です。

安定稼働させるためには音の歪も気になりますが、歪率は0.5%以下で帯域幅に至っては3Hz〜50kHz(-3dB)、SN比 110dB(A-WTD)とどの数字を見ても高いクオリティを確保していることがうかがえます。

排熱処理にも最大限こだわっており、安定稼働に寄与しています。

ZZ-ONEのサイズは、幅430mm×高さ80mm×奥行390mm、質量16Kgとなっています。
ブラックを基調としたボディに、まるでドアノブのようなユニークなボリュームを備えており、デザイン的にユニークに仕上がっています。

鋭敏なサウンドというよりは、なめらかで耳ざわりの良いサウンドを楽しめるアンプといえるでしょう。