「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーELAC 330CE

数々の銘機を生み出した天才エンジニアであるアンドリュー・ジョーンズが、ELAC移籍第2弾として発表したBS U5 SLIM。
90周年を迎えるELACが新たに挑むベンチマーク・スピーカーとして世に送り出したスピーカーです。

彼は同軸ユニットの開発を得意とするエンジニアで、40年近いキャリアを持ちKEF、Infinity、TADでスピーカー設計に携わってきました。
その巨匠が手掛けたBS U5 SLIM は、2016年で最も注目されたスピーカーのひとつでした。

BS U5 SLIMはドライバーやスピーカー・ターミナルといった細部までもが新設計になっており、25mmのシルククロスドーム型ツィータと、100mmの高剛性アルミ素材を使用したミッドレンジも新たに開発されたユニットを採用。
ウーハーには135mmのアルミニウムを搭載した3way設計です。
各ユニットに専用ドライバーを割り当てることによって、良好なバランスを得ることに成功しています。

キャビネットのMDF材は米国で販売されているUni-Fi LINEよりも厚みを持たせ、欧州と日本向けにリファイン。
内部剛性を高めることにより、理想的なエアーコントロールを実現しています。

価格帯からは想像もできないほどの技術が投入されたBS U5 SLIMは、アンドリューの集大成であると同時に、ELACの培ってきた技術の結晶とも言えます。

最近のブックシェルフは低域再生が豊かな製品が増えてきましたが、BS U5 SLIMは、頭ひとつ抜き出た量感と力強さがあります。
同軸ユニットが最も得意手する点音源からの正確な音像定位も、本モデルには脈々と息づいています。
もちろん低域だけではなく音場再生にも優れ、鮮明で広がりのある表現性豊かなシステムです。

近年のハイコストパフォーマンスの代表的なモデルであり、幅広いファンに受け入れられる特性を持つ本機は、ロングセラーになるポテンシャルが十分にあります。