「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーELAC FS247 BE

ELACの中核となる240 LINEとして登場したELAC FS247 BE。
ベースとなるFS247も非常に人気が高く実力派のモデルでしたが、リファインされたこのスピーカーの登場は、更に多くのELACファンを誕生させることにつながりました。

見た目にも美しいブラック・アノダイズとクリスタル・ライン処理がされたウーファーと「JETIII」が合わせ奏でるサウンドは素晴らしいものでした。
どこまでも澄み切って広がる高音域。
「クリスタル」を称するにふさわしい透明度。
これは当時、同価格帯のどのスピーカーも到達し得ない完成度を誇っていました。

とくにピアノの音質は素晴らしいもので、鍵盤のアタックと、弦が空気に伝わり共振する様が、まるで目に浮かぶようで、ピアノの本質が打楽器であることを実感させてくれます。

やや硬めの音質にはなりますが、低音～高音のつながりはナチュラルで、決して曖昧なものではなく、説得力に富んだ音楽表現です。
真空管アンプを組み合わせてもバランスよく鳴ってくれるでしょう。

また、「ボトムエミッションテクノロジー」が採用されているため、壁との距離に縛られないセッティングが可能となっています。
スピーカーとしての才覚はもちろん、セッティングのしやすさからもホームシアターのシステムとして導入する人も多いモデルになります。