1976年に発表されたEMT 950は、メーカー初のダイレクトドライブ方式ターンテーブルのハイエンドモデルです。
950シリーズとして、細かい仕様変更が施された20種類ほどの後発機が発売されました。

本機の特徴は、操作性やコントロールの良さが際立っている点で、プロフェッショナル用としても定評があります。
ほとんどのコントロール機能が電気的な仕様になり、電動アームリフターや回転切り替えなどのスイッチが搭載され、ボタンに触れると瞬時に反応するため、初めて操作する人は、快適な操作性に驚きを抱くでしょう。
また、モニターアンプを搭載しているため、モニタースピーカーからレコードの音を聴くこともできます。

アームは、シンプルな構造のショートアームEMT929で、相性の良いカートリッジTSD-15との組み合わせで、驚異の高音質が実現しました。
重量は約70kgで、回転安定所要時間は、0.2秒以内と高い安定性を示しています。

滑らかで女性的とも言える美しい音が、聴く人にアナログならではの良さを感じさせてくれます。
豪華な仕様のターンテーブルEMT 950は、オーディオマニアから究極のマシンと称賛されているので、今後も高価格で推移していくでしょう。