Fundamental (ファンダメンタル)は、もともとはオーディオ機器メーカーSOULNOTE(ソウルノート)から鈴木哲氏により立ち上げられたハイエンドシリーズでしたが、2015年にその名をもって独立メーカーとなりました。

Fundamentalが完全に独立する前の2012年に発売されたプリアンプLA10は、価格も見た目も超弩級と称されるハイエンドモデルであり、手作業で組み上げられた受注生産品でした。

LA10は、本体と電源がセパレートになった2シャーシ構造であり、各部への相互干渉を完全シャットアウトすることができます。
さらにボリューム部には、イギリスのP&G社が提供する高精度な高級ロータリーフェーダーを搭載してします。
その他、周波数特性はDC～28MHzという超広帯域を持ち、これを実現するバッファーアンプモジュールは左右チャンネルで電流供給を独立させており、優れたS/N比をもたらすのです。

筐体はすべてアルミ製であり、各所の接合にもアルミビスを使用して徹底的な非磁性化を図っています。
フロントパネルはボリュームつまみとロゴマークだけのシンプルなデザイン。
そして鳴らされる音はまっすぐで飾り気がなく、楽器やボーカルが色を加えずそのままの形で再現される印象です。
解像度も高くくっきりした輪郭を持ち、空間表現に優れた音を放ってくれるでしょう。