「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーJBL Bel Aire

その長い歴史の中で常に革新的なモデルや伝統をしっかり継承したスピーカーを世に送り続け、全世界のオーディオファンから愛され続けているブランド、それがJBLです。

中でも1956年に発売されたBel Aireは、その独特なフォルム、エンクロージャー構成からひときわ異彩を放つ唯一無二のモデルです。

まず目を引くのは、横長に設計された独特の家具調デザインでしょう。
1950年代にこのような独特なデザイン感覚をすでに打ち出していることも、JBLの面目躍如といえます。

ただ単にデザインだけではなく、横長のスタイルを最大限に利用したスピーカー配置で、低音部ウーハーユニットを内側、高音部ドライバーホーンユニットを外側に配置し、音場の広がりを最大限に利用した作りとなっています。

そして最大の魅力は、ウーハーユニットD216、ドライバーホーンユニット075と横長ボディのサウンドマッチングに尽きるでしょう。
当時を彷彿とさせる独特の丸みのあるクリアな音場再生は、ビンテージスピーカーの魅力を十二分に備えています。
特にジャズ、ピアノサウンド等がお好きな方は、非常にのめり込めるサウンド作りになっているかと思われます。

そして、なんといっても当時の社長であるアーノルドウォルフ氏が、創業者から託された一番最初のデザインとして有名な独特のフォルムは、何ものにも変えがたい大きな魅力の一つといえるでしょう。

革新的なデザインと計算されたサウンドは、JBLの歴史とスピリッツを確実に受け継いだモデルといえるでしょう。