「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーJBL L33

JBLは輝かしい長い歴史のなかで、プロユースばかりではなく家庭用リスニングシステムの開発にも余念がなく、魅力的且つコストパフォーマンスも両立させた数々の銘機を産み出してきましたが、L33（通称LANNCER）はその中でも特徴的な構成のモデルとして人気を博したスピーカーです。

L33の最大の特徴は、JBLとしては珍しいフルレンジユニット一本で構成されているブックシェルフバスレフ型ということです。
名ユニットLE-8Tの誕生の架け橋となった高性能フルレンジユニットLE8-1を搭載、ナローレンジながら乾いたトーンの音色が特徴、ヌケの良いクリアなトーンが持ち味となっております。

またボディの作りも実に計算されつくしたものとなっており、非常に良く鳴るサウンド作りを実現しています。
特に広さの限られたリスニングルームでは、部屋のキャパシティ以上の臨場感で、聞き手を圧倒するサウンドを奏でてくれることでしょう。

フルレンジユニットはその構成、低音から中高音までを一つのユニットで再生するため、一般的には低音再生が弱いといった指摘が多いのですが、このLE-8-1は重低音から高音域まで良く鳴らしこまれており、通常の2WAYや3WAYに比べても遜色のないサウンドを聞かせてくれます。

特に「弦の鳴り」には優れた魅力を発揮するので、バイオリンコンチェルトなどを再生すれば、クラシック愛好家には特に、至福の時間をもたらしてくれることでしょう。

JBLのパイオニアとしての受け継がれてきた技術がバランスよく結晶したモデル、それがL-33なのです。