「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーJBL S8

JBL S8は、1960年代当時アメリカの大手レコーディングスタジオでモニタースピーカーとして使われてたほどの実力と歴史をあわせ持ったスピーカーです。
シリーズとしては「Olympus」と名付けられ、D50S8-1、D50S8-2、D50S8Rといった型が存在しています。
ジャズ音源の再生では現代のスピーカーよりも優れている部分が多いと評するオーディオファンも少なくない、JBLの銘機の中の銘機です。

S8から醸し出される情感や空気感は今なお古びることはありません。
確かにハイレゾ音源に対する高解像度、定位表現は現代のスピーカーの方が優位でしょう。
しかし、60~70年代のアナログ音源においてはS8の表現力は、決して最新のユニットには劣りません。
S8から織りなされるサウンドは、JAZZ全盛の時代を切り取ったかの様な魅力を憶えさせ、写実性だけがオーディオの魅力ではないということを強く思わせてくれます。

また、S8のエンクロージャーのグリル部分は手彫りの格子になっており、その素晴らしいデザイン性も高く評価されました。
別にグリル部分が布になっているタイプもありましたが、やはり人気を集めたのは手彫りタイプです。
豊かな情感にインテリアとしての魅力もあわせ持つJBL　S8。
銘機という評価に恥じないスピーカーです。