「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーJBL S9800

創立から70年を超える歴史を持つJBL社が、2001年にリファレンススピーカー「Project K2 S9500」の後継モデルとして発売したのが「Project K2 S9800」です。
21世紀の始まりとともに産声をあげたPROJECT K2 S9800は次世代デジタルオーディオに対応し、新たな世代のスピーカーとしてオーディオ専門誌の各賞を独占しました。

周波数特性は45Hz～50kHz(-6dB)。
音の分解度、定位感、ダイナミックにも優れ、伝統の低音の迫力、パンチのあるJBLサウンドを継承しつつ、現代的なモニタースピーカー的な要素も取り入れられました。

前モデルから12年の歳月をかけて発表されたS9500は、Project EVERESTと並ぶJBLのリファレンススピーカーProject K2シリーズのスピーカーですが、当然ユニットには当時最高の組み合わせが選択されました。
JBLファン、ジェームス・B・ランシングのファンの思い入れも強い「D130」スピーカーから引き継がれるJBL伝統の15インチウーファー。
約20年ぶりにアルニコが復活し、K2 S9800のために「1500AL」が開発されたのです。
21世紀の始まりに、アルニコの15インチ。
単なる技術的、経済的理由に留まらず、パッションと哲学を持ち合わせたJBLならではの選択ではないでしょうか。
ミッドのドライバーとツィーターにも非常に高級で音質的に優れているベリリウムが選択され、伝統と最新技術を組み合わせた、素晴らしい名器が生み出されたのです。