「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーMarantz MA-6

1983年にマランツから発売されたモノラルパワーアンプMA-6は、通常のモノラルアンプとして使用することはもちろん、複数をBTL接続すればハイパワーなステレオアンプとして使うこともできます。

MA-6は、純A級とAB級の動作切り替えが可能となっており、出力は純A級で30W/8Ω、AB級で120W/8Ωとなっています。
純A級動作では落ち着いた上品な音を鳴らし、さらにその艶やかさは特筆すべきものです。
弦楽器の音にも角がなくまろやかで、音の伸びも滑らかになります。
一方、AB級動作に切り替えるとまた雰囲気が変わり、まるで楽器がそのまま飛び出してきたかのようなダイナミズムを体感することができます。
このように、それぞれの動作により1台で違ったテイストの音を奏でるところが魅力の1つでしょう。
その他、総じて解像度が非常に優れており、それぞれの楽器やボーカルの細部まで鮮やかに表現してくれるのです。

また筐体のデザインはシンプルかつ高級感にあふれ、つや消し加工を施されたフロントパネルは多くの機能を搭載せず、すっきりとした印象です。
そのデザイン性の高さは、Marantz製品に共通するものでもあるでしょう。