「まさか！」という高額買取。ハイエンドメーカーMarantz Model 2

Marantzの黎明期ともいえる1956年、最初に開発された管球式パワーアンプがModel 2です。
Model 2は、Marantz初のコントロールアンプであるModel 1とともに同社のアンプ製品のルーツともいえるもので、そのスピリッツは後発の製品にも受け継がれてゆきます。

Model 2では、3極管接続とウルトラリニア接続の切り替え可能となっており、さらには3段階入力のほかVDFCの搭載によってダンピングファクターの調整が可能で、スピーカーのインピーダンスに合わせた出力端子が存在するなど、充実した機能を備えているのです。

その他、出力管にプッシュプル方式で6CA7とEL34を用い、メインブロックに出力管のバイアスとAC/DCバランスを確認できるメーターを搭載しました。
またデザインは特徴的で、シャーシ部分にはトランスを収めたブロックの前面に真空管、コンデンサーが配置されています。
そしてパンチングメタルのカバーがついていますが、カバーなしのデザイン性を高く評価する向きもあるのです。

鳴らす音としては、クセがなくクリアでありながら、中高域のダイナミックさを持ち合わせており、迫力を感じさせます。
また低域の重厚感も相まって、厚みを堪能することができるでしょう。