ONLIFE Research UM-10mkIIは、三極管2A3によるプッシュプル構成を採用した管球式モノラルパワーアンプとして、1976年に販売されました。
まるで機関車のような独特なフォルムが印象的で、当時は話題をさらいました。

2A3純三極管は、厳選した2A3の選別により、高いパフォーマンスを実現しました。
この2A3純三極管とハムバランサー回路の改良により、0.5mV以下の残留ノイズを実現しています。
アンプはどうしてもパフォーマンス重視でノイズの低減が軽視されがちですが、ONLIFE Research UM-10mkIIはノイズの低減にまでこだわることで、高いクオリティを担保しています。

また、段間トランスを噛ませることで、十分なドライブ電圧を得ることに成功。
合計10Wとスペック上ではさほど特筆すべき事はありませんが、スペック以上のクオリティを確保しているのが良いですね。
管球式ならではのパフォーマンスも魅力で、特にアナログレコードを再生するには是非用いてほしいアンプと言えます。

UM-10mkIIのサイズは、幅160mm×高さ175mm×奥行360mm、質量11Kgとなっています。
濃厚で伸びのあるサウンドを再現させることができ、他にも低域のふくよかさを強調できるので、ヴィンテージならではの味わい深さもあります。

メンテナンス性も良く、大事に使い続けることで一生楽しめるアンプとなっています。