SE-A3は、1970年代後半にTechnicsより販売されたステレオパワーアンプです。
同社の誇る、価格・性能・重量すべてが超弩級のハイパワーアンプ「SE-A1」の弟機として登場し、Technics独自の技術である「ニュークラスA方式」を搭載しているのが特筆されます。
この方式を採用した同社製アンプの中では、頂点と称され、リーズナブルな価格設定ながら、高級アンプに引けを取らないパワー・性能を持つコストパフォーマンスの高いモデルとなっています。

音質は、丸みより弾力性が強めという印象で、アコースティックソースとの相性は抜群です。

ペアでの使用を想定して販売されたコントロールアンプ「SU-A4」と併用することで、より高いパフォーマンスを発揮しますが、単体でも「SE-A1」に次ぐパワーと圧倒的な低歪率を兼ね備えています。

手ごろな価格帯で、豊かなパワーと厚みのある中音域を持つアンプを欲している方には、まさにうってつけのモデルではないでしょうか。

優秀な伝送特性を持つDCアンプ構成や大熱容量、安定した高出力を実現しているデュアルリニアパワートランジスタなど、回路構成のどこを取っても見事としか言いようのない設計で、「頂点」の名を持つにふさわしい至極のステレオパワーアンプと言えます。