本格的なハイファイを目標として、1974年に発売されたTechnics RS-1030Uは、マニアから高い人気を得ている機種となっています。

まず目に入るのがアンティークなフォルム。
外側は木目調に仕上げられており、内部のメタリックな雰囲気とのギャップが魅力的です。

また、バランスよく配置されている操作ボタンは全て完全独立してるので、わざわざストップしながら操作する必要ありません。
再生中に直接操作できるのもポイントです。

そして、Technics RS-1030Uはサウンド表現にもこだわっています。
HPRヘッド部分は過電流が少なくなるよう調節されています。
それにより周波数特性が優れ、音の能率を格段に向上。
特に高域の能率をアップさせており、補正も付いているので、伸びがよくハッキリとした高域表現が楽しめます。

またリールモーターには6極エディカレント形モータを使用。
垂下特性がずば抜けているモーターとなっており、早巻きの時でもテープを優しく保護するよう調節してくれます。
年季の入ったテープは非常に脆く、ちょっと雑に扱えばテープが切れてしまうことも。
そうならないよう丁寧さも兼ね備えているTechnics RS-1030Uなのです。

アンティーク感が香る外観、丁寧さとサウンド表現に優れた性能、と文句のつけようがないオープンリールデッキ。
思い出の貴重なテープを聴いてみてはいかがでしょう。