ヤマハ カートリッジMC2000を売るならオーディオ買取専門店で

YAMAHAの最高級モデルとして知られるMC-2000は、0.059mgの軽量振動系を採用したMCカートリッジとして、1982年に誕生しました。

ベリリウム素材を使用した、テーパードパイプカンチレバーを取り付けているのが特徴的です。
カンチレバーを取り付ける方式としては、パイプカンチレバーの穴に挿す方法と、もともとのカンチレバー径より太いパイプを被せる方法がありますが、
このモデルの場合、振動系質量を軽くする目的で、カンチレバーの径を極端に細くしている関係上、後者の取り付け方法を採用しています。

MC型の音質の碁盤ともいえる発電方式は、YAMAHA独自の水平・垂直の十字マトリックス方式で、コイル巻枠は空芯型を採用。
これによりコンプライアンスの使い分けができ、金属コアによる磁気歪の問題にも解決しています。
温度特性を改善し異種素材を組み合わせて開発された、LTDダンパーを使用している点にも注目で、どんなシーンでも安定して高いパフォーマンスを発揮します。

周波数特性は10Hz～100kHz、チャンネルセパレーションとしては30dB以上（1kHz）を確保。
出力電圧は0.13mV（1kHz、5cm/sec）で、出力バランスとしては0.8dB以内（1kHz）に抑え込んでいます。
さすがに出力バランスの低さは高級機ならでは。
インピーダンスとしては30Ω（純抵抗性）というスペックであり、針先コンプライアンスは水平で15×10-6cm/dyne（100Hz）、垂直で9×10-6cm/dyne（100Hz）となっています。

MC-2000の音の粒子は細かくなめらかであり、素直で聴き応えのあるサウンドが楽しめます。
弦楽器の音の美しさとドラムのアタックの反応が最高で、至極のカートリッジと呼ぶことができるでしょう。