KENWOOD/TORIOは、1946年に設立された有限会社春日無線電機商会を前身とするオーディオブランドで、翌年商標を「TRIO」に決定しました。
1979年リリースのプリメインアンプL01-Aからは、1961年に国外向けに設定したKENWOODというブランド名で、国内でも扱うようになりました。
1982年には後継機種L-02Aが発売されましたが、値段は当時価格で定価55万円と国産プリメインアンプとしては高額なものでした。
しかも、大型の電源部が別筐体という構成は、従来のアンプの枠に収まらないものだったのです。
当時のKENWOODアンプの特徴は、「Σドライブ」と、「ダイナミック・リニアドライブ回路」にありました。
この2つの技術によって、KENWOODは他の追随を許さない、不動の地位を築き上げることができたのです。
また、同社が1967年に発売したAM・FMレシーバーアンプTW-510は、国内で初めて真空管を1本も使わない全トランジスターアンプの2代目モデルでした。
初代は注目を集めたものの、2代目は音が固く真空管アンプの音質とはかけ離れたものだったので、評価は惨憺たるものでした。
しかし、わずか1年後に発売されたTW-510の音質は見違えるほど改善されていました。
チューナー部には、これも業界初というFETを搭載して、FMステレオの受信精度を格段に向上させました。
1968年に発売されたプリメインアンプKA-6000は、実効出力70W×2(8Ω)を誇り、当時業界一のハイパワーでした。
このように、KENWOOD/TORIOは常に業界をリードする存在として今日に至っています。
KENWOOD/TORIOの魅力
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